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北海道当別町(札幌)の家具工房「旅する木」 オーダー家具・クラフト製作 家具デザイナー

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若いっていいね〜






週末が近づくと、妻と「今週のカフェは何人くらい来てくれるかねぇ。」という話題に。
僕がいつも予想して、作るケーキの数を決めるんです。
先週はGWだったので、たくさんのお客さんが来てくれて、ケーキが早い時間で売り切れになっちゃいました。

そして今週の予想は…。
「みんなGWで遊んだから、今週は家でゆっくりしていて、あまり来ない。」
大抵僕の予想は外れることが多い。
ところが、今週、特に今日は大当たり。3時くらいまでポツリ、ポツリ。
ケーキが余ると、夕飯や、次の日のおやつになるので、僕は内心大喜び。

「よ〜し、今日はこんな感じで今週は終わりかな?夕飯は”いちごケーキ”と”アーモンドタルト”ふたついっちゃうかな?」なんて喜んでいると…。
4時近くになってちょっと片付けモードになっていたタイミングで、玄関の扉がガラガラっと開いたと思ったら、
「ワー、ホントに学校だ。」
「キャー、跳び箱だぁ。飛んでみよう!」
「♪、!、+、*、×、?、…」
ゾロゾロと若者の集団がカフェに入ってきました。
「今からでも大丈夫ですか?」
今からというより、その人数にちょっとびっくりして妻が、
「え”!あ、大丈夫ですよ。」
「あ、今、本当は嫌な顔しました?」
「いえいえ、本当に大丈夫ですよ(笑)。」
なんて会話があって、大〜きなビーンズテーブルを若者達がグル〜っと囲むと、
「ワ〜、キャ〜、♪〜、」
僕が見本のケーキを持っていくと、
「すげ〜、美味しそう♪、食べた〜い!」
メニューが決まり、それぞれのトレーに乗せて、持っていくと、
「わ〜、かわいい〜♪、写真撮ろう!」

さっきまでマッタリモードだった僕たちは、いっきに大忙し。
若者パワーがカフェ全体にパ〜と溢れ出て、僕たちもなんか笑顔と元気になって次々とケーキや、飲み物の用意をしました。
食べ終わると、みんな、木のおもちゃのある木育の部屋でまたまた、
「ワ〜、キャー、かわいい〜、楽しい〜、♪、!!」
めっちゃ楽しそう。
ショールームを案内しても、
「お〜、キャー、すっげ〜。欲しい〜!」
嬉しくなっちゃう。
「大学生ですか?」
「はい。」
「どこの大学なんですか?」
「北大です。」
「すごいですね〜。」
「いや、ちょっと勉強すれば誰でも入れますよ。」
なんて、僕たちも気さくに話しかけたりして。

帰りがけに、
「すっごい楽しかったぁ。」
「北大の友達みんなに教えちゃいます!」
なんて嬉しいじゃないですか!

妻と片付けしながら、
「若いっていいね〜。」っと。
何だか、オヤジですね〜。
僕のおやつのケーキは無くなっちゃったけど、”ケーキ”の代わりに”元気”をもらいました。

「・・・」

”ケーキ”と”ゲンキ”をかけたんですけど…。。
解りにくいオヤジギャグですね。しかも面白くない…。

「それにしてもホント、若いっていいですね。 特に女の子は。」
「…」

完璧に”ダメおやじ”ですね。。

家具工房旅する木
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# by tabisuruki_kagu | 2012-05-21 10:33 | つむじ風通信 | Comments(0)

桜が咲いています。どうぞ。





「雪が融けたら何になる?」

「水?あ、違う、春になる!」

やっと、工房の回りの雪も融けてなくなりました。
それと同時に、桜が咲き始めました。
当別はまだ満開ではないですが、札幌は満開ですね。
本州の方は「今頃?」と驚かれると思いますが、北海道はやっと桜前線がやってきました。

HP、今は便利な解析ツールがあって、どこにお住まいの方が見てくれているってところまで解るんですね。とても嬉しいことに、『旅する木』のHPを全国の方が見てくれています。
本州にお住まいの方は「今頃桜の話しされたって…」って思うかも知れませんが、北海道は今が旬なので、すみません。お付き合い下さい。。

皆さんは”桜”というと、どこの桜を思いますか?
古郷を離れた人は、やっぱり古郷の桜ですかね?
意外と東京の桜並木の方が綺麗だったりして。
僕の古郷の長野にも、近場で高遠という名所があって、それは見事な桜並木です。

それでも僕が思い出すのは、満開の桜ではなくて、高速道路の脇の山に、たまたまポツンと立っている、まだ5分咲きくらいの一本の桜の木。

もう20年以上昔ですね。高校の頃。
当時、もちろん携帯電話などあろうはずもなく、僕ら仲間5,6人はアマチュア無線の免許を取って、毎晩、ある周波数に集まって、受験勉強をしていました。

「こちらJH0×××、この問題、意味が解らないんだけど、解る方教えて下さい。どうぞ。」
「こちらJA0×××、それはね、…どうぞ。」
「こちらJE0×××、ところで、B組のK.Sと、E組のT.A、付き合ってるらしいぞ。どうぞ。」
「こちらJR0×××、マジで?どうぞ。

まあ、ご想像通り、そんなんで受験勉強がはかどるはずもなく、そもそも勉強なんてのはほんの最初だけで、ほとんどの時間がくだらない話しなわけで。

それでもって、ご想像通り、受験も上手くいくはずもなく、

「こちらJE0×××、◯◯大学不合格でした。どうぞ。」
「こちらJR0×××、JE0×××、残念でしたね。こちも△△大学不合格でした。どうぞ。」

てな具合に。
全員、地元の松本予備校へ進学(?)。。
ただ一人、僕だけが奇跡的に新潟大学に合格しました。

4月初旬、父の車に一人暮らしを始める荷物を積み込んで、すでに予備校へ通い始めている仲間達と無線で話しながら、両親と新潟へ向かって出発しました。

「こちら×××、淋しくなるなぁ。どうぞ。」
「こちら×××、淋しいのはこっちだよ。お前ら、みんな一緒じゃん。どうぞ。」
「こちら×××、彼女できたら教えろよ。どうぞ。」

なんて話しながら、父の運転する車は高速に乗って、トンネルに近づく。

「こちら×××、もうすぐトンネル。これが最後かも?どうぞ。
こちら×××、頑張れよ〜!元気でな。どうぞ。
こちら×××、みんなも元気でな。遊び来いよ。

言い終わらないうちにトンネルに入りました。
涙が出そうになったけど、両親がいるので一生懸命こらえたのを覚えています。

”トンネルを抜けると、雪国だった。”
違います…。

トンネルを抜けて、つながるはずはないんだけど、
「こちら×××、聞こえますか?どうぞ。」
「…」
「こちら×××、どうぞ。」

涙を気付かれないように窓の外を見ていると、春、淡緑の山の中に一本だけ場違いに
ピンクに色づく桜の木。
心の中で言ったのを覚えています。

「こちら×××、桜が咲いています。どうぞ。」

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# by tabisuruki_kagu | 2012-05-08 08:53 | つむじ風通信 | Comments(0)

一夫多妻性賛成派?



いよいよ今日から今シーズンのカフェがオープンしま〜す。
妻は一所懸命ケーキを焼いています。
良い香りが漂っています。



そして、リニューアルした家具もバッチリ決まっています。



是非、楽しみにお越し下さいね。お待ちしてま〜す。
ところで、トップページにリンクを貼っていますが、旅する木の小冊子が発刊しました。
その名も『たびくら』。初刊です!



”旅する木の暮らし”、”旅する木と暮らし”、”旅する木らしい暮らし”、”旅する木のある暮らし”などなどを称して『たびくら』と名付けました。
旅する木と僕ら家族の暮らしが満載。
もとい、初刊で満載しちゃうと後々、書く事がなくなっちゃうので、ほどほど出し惜しみ。
年2回のペースで長〜く出していけたらなぁ。と思っています。

内容?
いたって真面目な内容です。そして文字ばっかりです。
最初は…。。
そうなんです。僕は、チラシや広告物など、スペースがあったら何か情報を。と、いつもビッシリいっぱいいっぱいになっちゃう。
今回も最初のものは文字ばっかりビッシリで、妻から「もう見ただけで読む気なくす!」っと一発ダメだし。
泣く泣く文章を削り、妻のアイデアを盛り込みました。
残念な事に(笑)、ほんの一時(家具の修行時代)、webデザイナーになりたいと思った事もある僕より、妻の方がこういうの、センスがあったりするもので…。。

僕は生き方でも”間”とういか、”スペース”があるとダメなんです。
数年前、一年間無我夢中で働いたからお正月くらいゆっくりしようと、ちょっと長期で休みにして、ぼんやりしていたんです。
そしたら、3日目くらいから罪悪感にかられ、だんだんイライラしたり、喪失感に襲われたりして、結局「仕事しよ!」ということに。

仕事でも、同じ作業が続くと逆に集中力が欠けて、違う作業をしたくなる。
なのでいつも、旅する木は、複数の作品を同時進行させて、これ作ってたかと思うと、次にこっちを作って、あれ作って。
この方がいつも新鮮で、集中力が保てて、精度や、質が上がるんですね。
そう、一夫多妻性賛成派なんです(笑)。
話しが随分反れてきましたね。いつもの事ですが。。

今の”旅する木”だけでなく、今までの”旅する木”も解る『たびくら』、是非読んでみて下さい。
きっと楽しめると思いま〜す。
『たびくら』入手方法は → こちら

そして、今日か始まる、旅する木のカフェ、『cafe工房そよ風とつむじ風』もよろしくお願いしま〜す。

多分、今日は家具職人をやったり、カフェのマスターをやったり、家具の営業マンをやったり、一人多職性な一日になりそう!

家具工房旅する木
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# by tabisuruki_kagu | 2012-04-28 06:21 | つむじ風通信 | Comments(0)

おしゃれになるなら






今、様々な分野で資源の枯渇が騒がれていますが、僕が毎日接している木材も例外ではありません。
僕が家具に使う材料は主に、ナラ、サクラ、チェリー、ウォールナット、メープル、ブナなどの堅くて丈夫な広葉樹ばかり。

僕が木工の世界に飛び込んで15年。
これらの木材は年々質が悪くなって来て、そして値段は高くなる一方。
ここ近年、特に良質なナラ、サクラ、ウォールナットは手に入りにくくなって困っています。

それでもいつも頼んでいる木材屋さんは、旅する木には、選んで中でも上質なものを届けてくれます。
その木材で椅子を製作しようとすると、椅子はそれぞれのパーツが小さかったり、細いので、大きな板を細かくカットしていく作業から始まります。
せっかく太く、大きくなった木を、細かくカットしていくのが忍びなくて、木取り(きどり)作業の時、いつも悩むんです。
「う〜ん、これはテーブルの天板用に残しておこう。」っと思って、何度も材料置き場に行っては
木材をひっくり返したり、奥から引っぱり出したり、以前カットした残りの木材を探したり。
結構、いや、かなり作業としては無駄な時間を費やします。

例えば、3メートルの木材があった時、長さ2メートルのテーブルを作って、残りの1メートルを椅子のパーツに使えば、無駄が無く、僕も罪悪感にかられずに済みます。
なので、椅子の木取りをする時、時には数ヶ月先に製作することになっているテーブル用にその木材をカットして取っておいて、カットした残りで椅子を作るなんてこともしばしば。
でも、そんな数ヶ月先までの木材を準備しているわけではないですし、もともと図面から必要な木材の量を算出して、その分を注文しているので、そんなことをしていたら、もちろん木材が
足りなくなるんです。
そして結局新たに木材を注文する。なんてことも。
これじゃあ利益なんてでるはずもない…。。

先日、「こんな苦労をしてるんだよなぁ。」と、このことを妻に話したら、「そういうものなの?もし私が木だったら、オシャレにしてくれるんだったら細かくカットしてくれても構わないけど。」っと。

「!!」
これは今まで僕に無かった考え方。
なんだか一気に視界が開けたと言うか、悩みが吹っ切れたと言うか…。
なるほどね。オシャレにしてくれるんだったらね。

ところで、オシャレかどうかって、誰が決めるの?
僕がオシャレだと思って作っている家具が、もしかしたら、その木が変わったセンスを持っていて、
「Oh my God! You are crazy! 」(北米産ウォールナットを想定)なんて思われいたら…。。
道産の木材だったら、「そりゃないっしょ!」
関西地方の木材だったら、「あきまへんがな〜!」
木材が高倉健だったら、「…不器用ですが…」

結局、今日もなかなかカット出来ずに、機械の前で悩んでいます。

家具工房旅する木
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# by tabisuruki_kagu | 2012-04-21 09:11 | つむじ風通信 | Comments(0)

箸か棒にひっかかれ!



先日、すご〜く嬉しいメールを頂きました。
その方の許可も得ていませんが、勝手にその内容を載せちゃいます!!
++++++++++++++++++++++++
”木のおもちゃ”と検索していると
旅する木に出会いました。

言葉一つ一つが本当に素敵で、
文章がおもしろい!!

感激し、おもわずメールをしてしまいました!これからも楽しい通信、素敵な言葉を伝えていってください!!

一気に虜に!!

作品もみてみたいです!
++++++++++++++++++++++++
っと。
おいおい、僕は家具職人ですぞ!
文章を褒められて、最後についでのように、「作品もみてみたいです」って…。。

でも、めちゃくちゃ嬉しい!
もしかしたら家具を褒められるより嬉しかったりして。
上段のつむじ風通の紹介のところに書いているように、僕はシナリオライターになりたかった。
大学生の頃、理系を専攻しておきながら、ほとんど授業に興味が無く、アルバイトと、サッカー、そして、暇さえあればカヤックをかついで北海道の川を旅しながら、文章を書いていました。

文章を書いては、当時、作品募集していた新聞社のコンペなんかに出展。
箸にも棒にも全く引っかからなかった。。
まあ、恋愛経験の乏しい僕が、北海道の川をキャンプ道具をカヤックに積んで、一人で下りながら、恋愛モノなんかを書いているもんだから、まあ面白いはずが無い。まずもって、選択ミスですね。肝心要のテーマが間違ってる。
まさに妄想と願望の羅列のようなものですからね。

過去の僕 「オイオイ、言い過ぎだろ!」
今の僕  「うるせえ、人生の先輩の言う事を聞け!」
過去の僕 「これでも一生懸命やってるんだし。」
今の僕  「一生懸命ならいいってもんじゃない。今の俺の文章の方がよっぽど面白い。」
過去の僕 「それも過去の経験の積み重ねがあるからじゃないの!」

っとまあ、こんなもんなもんですよ。これじゃあ、箸か棒に引っかかるわけが無い。

それでも好きなんです。文章を書くのは。”つむ通”を書いてる時は、楽しい。
ひょっとして、家具を作っている時より楽しかったりして。(こんなこと書いちゃってまずいな?)

そして暇な時は、昔の『つむじ風通信』の読み返し。
これが面白いの。
しかも、どれもほぼ暗記しているくらい何回も読んでいるのに、新鮮な面白さを味わいたくて、過去に読んだことがないように自分に暗示をかけて読むの。(なんでオカマ言葉?)

オチとかも知ってるのに、知らないフリをして。
まあ、『水戸黄門』を楽しむ感じに似ているかな?
「全国何十万人の娯楽番組と、たかが作者一人の暇つぶしを同じ土俵で語るな!」っと怒られちゃいますね。

今の僕  「オイオイ、言い過ぎだろ!」
水戸黄門 「ヤカマシイ、人生の先輩の言う事を聞くもんじゃぞ!」
今の僕  「これでも一生懸命やってるんですよ。」
水戸黄門 「一生懸命ならいいってもんじゃないですぞ。『水戸黄門』の方がよっぽど面白い。」
今の僕  「それも同じパターンの積み重ねがあるからじゃないの!」
水戸黄門 「助さん、角さん、やってしまいなさい!」

…今回も 箸にも棒にも引っかかりませんね…。。

家具工房旅する木
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# by tabisuruki_kagu | 2012-04-14 22:33 | つむじ風通信 | Comments(0)

紙一重の選択





先日、工房にとっても不思議な力を持った方(Dさん)が来てくれました。
不思議な力、そう、普通の人には見えない世界が見える方。
あらかじめ、そのような能力のある方だと知っていたので、一通り工房を案内した後、一番最初に恐る恐る尋ねました。

「どうですか?この学校にオバケはいますか?」
もっと聞くべきこと、あるでしょ!

オバケというか、”霊”はどこにでもいるそうで、当然東裏小学校にもいるのですが、変な霊は全くいないそうです。みんな良い霊だそうで、思わず「良かったぁ〜」と言ってしまいました。確かに、ここは夜一人で廊下を歩いていても全く平気。気持ちよかったりします。
ちなみに僕はその手のものにめっぽう弱いのですが…。。

そんなDさんが、僕から何も言っていないのに、ふと、「この学校に大きな木、ありませんでしたか?」っと。
すぐにピンッと来ました。
「ありました。学校の記念樹のハルニレの木。3年前に切り倒しました。」
「切ったんですか?」
「でも、このカフェのカウンターをその木で作ったんです。」
と言って、その時の様子を話しました。

そう、僕がこの学校を工房にする時に、そのハルニレはすでに半分空洞化していて、切り倒す事になっていました。
当日、業者さんがチェーンソーで切り倒す作業をしている時、僕は仕事をしていたのですが、何かとっても気になって、仕事を途中で止めて、切り倒される瞬間に立ち会おう。と思ったんです。
職人さんが、切り込みを入れて、もう倒せるだろうと判断して、ワイヤーをかけてトラックで引っぱっても、ハルニレは倒れようとしません。
僕は心の中でハルニレを応援しながら、思ったんです。
”この木をそのまま処分させてしまってよいのだろうか?”
やがて倒されたハルニレの木口(こぐち)に顔を近づけると、さっき吸ったであろう水がポタポタ滴り、ニレ独特の香りがツーンとしました。ああ、生きたかったよね。
「このハルニレで家具を作ろう!」と決めました。
半分腐りかけていたから切り倒したので、製材しても使えない可能性の方が高いし、製材、乾燥させるのに、何十万円もかかるのですが、ドブに捨ててもいいからやってみよう。
と思ったんです。

乾燥に1年くらいかかったので、ハルニレのことをすっかり忘れていました。
そのころ、カフェをオープンするために、いろんな家具を作っていて、最後、窓際のカウンターをどうしよう?っと考えている時に、ちょうど製材会社さんから電話が来て、「ハルニレ、乾燥から上がりましたよ。」って。
持ってきてもらったら、想像以上に良く、家具として十分使える状態で、即決で「カフェのカウンターはこれにしよう!」と決めました。
なるべく自然のまま活かそうと、耳付きのままカウンターに加工したのですが、カフェの他の家具は、デザインされたものばかりなので、分厚いハルニレの耳付きのカウンターが浮くんじゃないかと心配だったのですが、取り付けて見ると、全く違和感無く、この空間に溶け込みました。
カフェに来て、ハルニレのカウンターに座ったお客さんは、間違いなく、そのハルニレにスリスリします

このハルニレのカウンターの席、なぜかカップルに人気があります。
実は、それにはちゃ〜んと理由があったんです。説明は後ほど…。(チャンネルを変えさせないTV番組みたい。)

そんな経緯があって、学校の記念樹のハルニレは、カフェのカウンターとして新しい命を生きています。
そしたら冒頭のDさん、
「この木がここにあるから、この学校は守られているし、ここでの須田さんの仕事が上手くいっているんですよ。もし処分されていたら、学校と一緒に、旅する木も朽ち果てていきましたよ。」っと。

鳥肌が立ちました。ビックリしたというより、恐かった。
だって、そんな事とは知らないし、正直言って、何十万円もかけて使えなかったらどうしよう?ってギリギリまで迷っていたし、残すか、処分するかの判断は、本当に紙一重の違いだったわけで。
そんな紙一重の判断の裏に、そんなに重要な意味が込められていたなんて…。。

やっぱり木にはそれほどの魂が宿っているんですね。
木は生き物だし、僕ら人間の命より遥かに長い時間をその地で生きてきたわけで、その地への想い、魂の力があるのは、当たり前のことなのかも知れません。人間が感じられなくなってしまっただけで。
改めて木工という木に携わる仕事の責任感と、仕事に対する姿勢を問われた気がしました。
本当はその地でもっと生きたかったに違いない木が、僕ら人間の勝手な都合により切られ、巡り巡って僕の所にやって来たのだから、せめて「この家具になるんだったら、仕方ない、許してやるか。」っと思ってもらえるものを、そして、それを喜んで使ってくれる人の元へ旅立たせてあげるることが、僕に出来る償いなんだろう。

そうそう、もう一つ、Dさんがこのハルニレの木について伝えてくれたこと。

「この木は子供が大好き。毎日子供達を見守ってきたんだから。このカウンターに座ったカップルや
夫婦は、子宝に恵まれますよ。」っと。

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# by tabisuruki_kagu | 2012-04-08 08:11 | つむじ風通信 | Comments(0)

お金の話し





あっという間に4月ですね。もう一年の1/4が終わったかと思うと、焦っちゃいますね。
なんで焦っちゃうって?
”たびもっくんが今日も行く”を見てくれている方は知っているかと思いますが、旅する木の3月の売り上げは…。。
「0円」
そうなんです。厳しい世の中です。
という訳ではないんですが、僕はあまのじゃくなところがあって、「今月は稼がない!」と決めたら、一円も稼ぎたくない。
ご注文いただいていて、待って下さっているお客様、ごめんなさい。

じゃあ、「3月は遊んでたのか!」って?
そ、そうじゃないんです。
もうすぐUPしようと思っていますが、カフェの家具と、昨日UPした、【Wood start chair】の試作に没頭。
楽しい一ヶ月でした。

僕はお金を稼ぐために仕事をしているわけじゃないんです。
じゃあ、お金は要らないのか?という訳ではないんですが、お金はあくまで結果で、一人でも多くの人を喜ばせたい。ビックリさせたい!と思って仕事をしています。
なので、お客さんの家具なのか、カフェの家具なのか、という違いなだけで、思いは一緒。
カフェに入ってきたお客さんが、「ワ〜!すごい!」そして、「面白〜い!」と驚いてくれる姿を想像して、ワクワクしながら製作していました。

その他のカフェの家具や、ショールームの家具たちを、ふっと第三者的な感覚で眺めると、「よく一人でこんなにいっぱい作ったなぁ。」と我ながら感心してしまう時があります。
思い付いたらとりあえずやってみないと気が済まないんですね。
採算とか、コストとか、原価計算とか、事業計画とか、まったく関係無し!
判断基準は、「それをやることが自分にとって楽しいかどうか。」ほとんどそれのみ。ですね。
だから、「あ〜、楽しかった!」でもう「元は取った。」
そしてお客様が「ワ〜!すごい!」、「面白〜い!」と喜んでくれたら満足度が加算。
さらに、そのことで家具のご注文を頂けたら、「最高!」って感じ。

そんなこんなで、カフェに毎年来て下さる常連さんや、前にも来て下さったお客さんが、今年も来てくれた時、「おっ!こんなのあったけ?」とか、「スゴい!」と言って喜んでくれる姿を見たくて、3月はカフェの家具と、昨年から計画していた【Wood Start Chair】プランをやる。
「今月の売り上げは”0”で行く!」と目標(?)を立てたんです。
お陰で見事に売り上げ目標達成!(普段は売り上げ目標なんて立てたこと無いのですが…)。
満足な一ヶ月でした。

一昨年は、初めてオープンするカフェのキッチンや、家具、昨年は、化学物質を使わない家具作り、『心と体と木と暮らし』の試作と家具製作、などなど、毎年こんな風にお金と時間を使って自分のやりたいことをさせてもらえることを、とても嬉しく思います。

そんなことを考えていると、次から次へとやりたいことが出てくる。
今年は自宅を計画しているので、その内装や、家具、建具、玄関ドアーや、木製サッシなんかもぜ〜んぶ作ろうと思っていたり、まだ公表できないのですが、一年かけて(もっとかかってしまうかも)あるものの試作をし始めていたりと、お金はかかるけど、お金にならないことばかりめじろ押しな一年になりそうです。

とにかく今はお金より時間が欲しい!
だから、もう一年の1/4が終わってしまったかと思うと、焦っちゃうんです。

お金がかかるけど、お金にならなくて、でもとっても楽しいこと、もう一つ。
ずっと、それこそ3、4年前から考えていたことなのですが、やっと形になりそうです。
旅する木の小冊子。
”旅する木の暮らし”、”旅する木らしい暮らし”、”旅する木のある暮らし”を紹介する小冊子。
名付けて、『たびくら』。
アイデアを考えたり、ちょこちょこと原稿を書いたり、写真を撮ったりして暖めてきたものをいつもお世話になっている『みねのブランディング』の真野君に編集作業をしてもらっています。
何度も手直しをしてもらいながら昨日、ほぼ完成に近い原稿が上がってきて、今手元にあるのですが、めちゃくちゃいい!楽しい!面白い!欲しい!もう、はやく見てもらいたい!

お金?
結構かかってます!でも、もう完全に元取ってる。だってめちゃくちゃ楽しいもん。

お金ばっかりかけて、楽しい?
「楽しい!」

元取った?
「取った!」

満足?
「満足!」

じゃあ、今月お小遣い無しね。
「無しでいっ!…え!?」



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# by tabisuruki_kagu | 2012-04-03 14:24 | つむじ風通信 | Comments(0)

まるで◯◯◯





いや〜、やっちゃいました。
春になって、道路の雪が融けて、はしゃいで走り回ったら、こけちゃいました。
こけた所にウ◯コが…。膝にベッタリ。参りました…。。

なんちゃって。ウソです。
写真は娘の膝。
先日部活(バスケ)の練習中に膝の靭帯を切ってしまったんです。
痛そう。今は松葉杖での生活。

我が家では病気や怪我でも、なるべく病院に行かず、自然療法で対処するようにしています。
熱が出たときは”豆腐パスタ”、炎症の時は”さと芋シップ”などなど。
この前、息子がインフルエンザになって高熱が出た時は、キャベツの葉っぱを帽子みたいにかぶっていました。
本人は辛そうなのですが、面白い姿。お陰で熱は一日で下がりました。

ということで、上の写真は、炎症を起こしている膝に、”さと芋シップ”を付けているところ。
”さと芋シップ”、効果大。
寝る前に付けて寝るのですが、次の朝ガーゼを取ってみると、炎症熱を吸い取ってカピカピに乾き切った”さと芋シップ”。
体温で乾くと思いきや、炎症が納まってくると、カピカピにならないんです。
不思議ですね〜。昔の人の知恵ってすごいですね。

それから、先日妻と僕が診てもらった、”クルクルの先生”もとい、フーチングの先生に娘を診てもらいました。
フーチングによるヒーリング治療は、即効性があり、痛みや副作用は全くないという治療方法で、”気”を使って、人間が本来持っている自然治癒力を引き出すのだそうです。
このヒーリング治療により、娘の膝も大部よくなったようで、「早くバスケやりたい!」と喜んでいましたが、「バスケットはまだダメ。」と言われていました。

鍼灸の先生も、フーチングの先生も、共に「自然治癒力を引き出す。」ということを盛んに言います。もちろん、自然療法も同じですね。

毎日”木”という本物の自然の素材を相手に仕事をしていると、自然の力とか、特性なんかにいまだにビックリさせられることがあったりして、最も賢くて、進んだ文明を築いたと思っている人間も、本当は自然の生き物で、忘れているだけで、そのような能力があるんだと思います。

科学や医療の進歩と言うけれど、原子力とか、遺伝子操作などを聞くと、歪曲し、間違った方向へ向かってしまった進歩だと思います。

僕の尊敬する京セラの創業者稲盛和夫氏の言葉で印象的なのは、「人生(成果)」=「才能」×「努力」×「方向性(考え方)」だと言っています。
能力があって、情熱を傾けていることが、間違った考え方だと、とんでもない結果を生んでしまうと言うことです。

科学や、医療が進歩すればするほど、本来人間が持っている能力が失われていく気がします。
なんだか話しが反れてしまいましたね。それこそ、「方向性」が違います。
自然療法とか、鍼灸とか、ヒーリングなどという不思議なものと接する機会が多くなって、改めて自然の力、そして自然の一部である人間の持つ力って、すごいなぁ。と気付かされます。

さてさて話しを戻して”さと芋シップ”。
今年の大雪で小屋がすっかり雪の下に埋まってしまって、毎晩部屋の中に入れているノンノ(北海道犬)が、スキあらば食べようと狙っています。
その姿を見て、5歳の息子は大喜び。
「ノンノ、ウ◯コ食べてる〜!」
お食事中の方、申し訳ございません。

でも、炎症を起こしている方、”さと芋シップ”、お勧めです。
詳しくは『家庭でできる自然療法』東城百合子著 をご覧下さい。

家具工房旅する木
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# by tabisuruki_kagu | 2012-04-01 19:43 | つむじ風通信 | Comments(0)

同級生の椅子





北海道は、冬と春が、一進一退を繰り返しています。
ここのところ、冬が勝っていますね。
札幌の3月では十数年振りの真冬日を記録したようです。
工房も寒い!

先日、静岡県にお住まいのお子様(8ヶ月)に子供椅子を製作し、発送しました。
おばあちゃんの、お孫さんへのプレゼント。
そして、可愛いお孫さん、海人くんが座っている写真を送ってくれました。
カワイイですね〜。
ご家族も、そして何より、海人くんがとても喜んで座ってくれている様子を
伝えてくれました。嬉しいですね〜。

正直に申しますと、椅子は材料の歩留まりも悪い(捨てる部分の材料が多い)し、手間がかかるので、1脚での注文は割に合わないんですね〜。
「ダイニングチェアー、1脚」っていう注文ってあまりないのだけど、子供椅子は大抵1脚での注文なので、工房や会社によっては、子供椅子を作りたがらなかったり、アイテムとして持たないところもあるんですよ。
あっても、簡単な作りだったり、”高さが変えられる”という機能だけ重視な、簡素なデザインだったり。

でも、もの心つく前から、デザインされた、木の椅子に触れて育つということは、きっとその子の心に何かしらの良い影響を与えてくれると思うんです。
だから僕は子供椅子だからって、機能もデザインも、座り心地も、製作も、他の家具と同じようにこだわって作っています。

今回製作した椅子、実は僕がまだ旭川での修行時代、娘のために、デザイン、製作したもの。そしてその後、息子にも樹種違いで同じものを作りました。
中学一年になった娘は、ついこの前まで座っていました。
もちろん息子は今も座っています。

息子がつかまり立ちしていた頃、ちょうど口のところに座面があるので、いつもカジカジしていて、息子の椅子には今も歯形がいっぱい付いています。
子供椅子は、そんな歯形も含めて全部思い出。思い出がいっぱい詰まっています。

きっと、いや絶対使わなくなったからって捨てずに、取っておきます。
そして子供たちが結婚して子供が産まれたら、使うんだろうなぁ。
「お母さん(お父さん)が使ってた椅子だよ。」って。
それって、すごく豊かで幸せなことですね〜。

今回届けた海人くんも、旅する木の子供椅子に思い出をいっぱい刻んでいってくれたら嬉しいなぁ。と思います。
自分と同い年の椅子。

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# by tabisuruki_kagu | 2012-03-29 06:14 | つむじ風通信 | Comments(0)

不思議な世界への入口





先日、妻と、不思議な世界を体験しました。
ヒーリング療法といって波動を検知して、体の不調和を発見し、気を使って治療するというものです。
不思議ですよ〜。だって、診てもらうのに、話しは聴くのですが、体に触れたりせずに、人の体や、骨盤、内蔵などが描かれた絵の上で先生と、お弟子さんが二人でフーチングをしながら、「骨盤と仙骨のつながりが…」とか、「背骨がどっち方向にどれくらいねじれている。」とか、言っているんです。

『フーチング』ご存知ですか?
以前のつむ通でちょっと触れましたが、丸い石みたいなものに鎖がついていて、鎖を持って石をぶら下げて、クルクルと右回り、左回りとかやって、波動を測定するというもの。

そう、先生、実は旅する木のお客様。
去年の夏、工房に来て下さり、ショールームやカフェの家具の上でクルクルやっていて、「…?」と思って聞いたんです。
「何してるんですか?」
その時、フーチングのことを教えてくれました。
そしてその場で僕の股関節の不調を見抜いて治してくれました。

そして、自分の治療院のソファの製作を依頼して下さり、先日、納品させてもらったのです。
納品の時、ソファが出す波動が右回り(高い波動)しなかったらどうしよう?っとちょっと心配でしたが、「大丈夫ですよ。素晴らしいです。」と言って下さり、ほっとしました。

さてさて、妻。
育児に疲れて、体力がガクンと落ちた時、突発性難聴になり、病院では、「すぐにステロイド剤を使った治療をしなきゃ、耳が聞こえなくなる。」と言われました。
その頃、下の子に母乳をあげていたので、ステロイド剤を投与されたら母乳はあげられなくなってしまいます。
ちょうどその時、僕が鍼灸の先生の治療院のベッドの製作をしていて、相談したところ、「治せるよ。何人も治してきたから。」と。早速診てもらい、見事に治してもらいました。

それから大部体力も回復してきたのですが、まだ弱いな〜。という印象は否めず、そんなタイミングで”クルクルの先生”に出会い診てもらいました
ついでに僕も診てもらったのですが、仕事柄、長年の肩こりと、父親似の猫背が、”気”での治療を10〜15分くらいやった後、見事にスッキリ、ビシッ!!
体が軽くなって、じっとしていられなくなって、先生と話しながら意味もなく室内を歩き回っていました。
「早く工房に帰って仕事したい!」という感じ。

ヒーリングによる治療も本当に不思議ですが、鍼灸の先生、ヒーリングの先生との、”ちょうど”のタイミングでの出会いも、本当に不思議です。

目に見える世界しか信じたり、意識したり出来なくなってしまっている僕たちですが、本当は目に見えない世界がちゃんとあって、もっとも簡単で、単純な方法で、僕たちの体、世界とつながっているんだろうな。と実感させられます。

そしてあまりにも複雑に、あまりにも混沌として、破滅と自滅へ加速しながら進んでいる今の世界に救いの道があるのだとしたら、それはきっと、それぞれの人が、そのような見えない世界への扉を自分で開けていくことなんだろう。と思います。

見えない世界を信じたり、意識することはなかなか難しいですよね。
多分、迷路で迷子になっている様子を、上から見ていたら、簡単に答えが出ているように、そっちの世界で暮らす人から見たら、なんでこんな簡単なことをが解らないんだろう。と思うんでしょうね。

かく言う僕も、まだまだ全然。。
見えるもの、聞こえるもの、表面的なもので判断して、すぐに反応してしまいます。

フーチングの丸い石、僕も欲しいなぁ。
そうじゃないって?


家具工房旅する木
http://tabisuruki.com/
# by tabisuruki_kagu | 2012-03-18 23:27 | つむじ風通信 | Comments(0)
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